「少し我慢すれば慣れる」と不快な臭いを無視するのは非常に危険だ。カビ胞子が充満したエアコン風を浴び続けることは、喉の痛み、くしゃみ、鼻水といったアレルギー性鼻炎や咳喘息を引き起こす大きな要因となる。特に免疫力の低い小さな子どもや高齢者、ペットを日常的に同乗させるドライバーにとって、目に見えない空気汚染は軽視できない健康リスクと言える。
さらに恐ろしいのは、浮遊したカビ胞子がシートの布地や天井の内張り、フロアマットにまで密着し、車全体に悪臭が染み付いてしまう二次被害である。一度車内空間全体に臭いが定着すると、いくらエアコン本体を洗浄しても臭いが抜けなくなり、将来的な車両の下取り査定額にも著しい悪影響を及ぼす事態になりかねない。