「いゆ」とは沖縄の言葉で「魚」を意味し、「泊いゆまち」は直訳すると「泊の魚の街」となります。那覇市前島の泊フィッシャリーナに隣接するこの施設は、沖縄県水産物商業協同組合が運営する沖縄 泊魚市場 直売店の集合体です。施設内には卸売業者を中心に20を超える鮮魚店が軒を連ね、早朝から威勢のいい掛け声が響き渡ります。
沖縄の海は熱帯魚ばかりというイメージを持たれがちですが、実は全国有数の生マグロ水揚げ地です。沖縄近海ではキハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロ、そして季節によって本マグロ(クロマグロ)が回遊しており、一度も冷凍されることなく水揚げされます。水分を失わずモッチリとした食感と濃厚な旨味を保った「完全無凍結の生マグロ」を日常的に味わえる環境こそが、泊いゆまちの最大の強みです。
水産関係者の証言によると、那覇市内の飲食店や高級ホテルへ卸される極上品と同じロットの魚が、市場の店頭では小分けパックや海鮮丼として一般向けに並びます。中間マージンをカットした産直構造が、圧倒的な鮮度とコストパフォーマンスを両立させています。