坂上家の家族構成は、父・勝也氏、母・淳子さん、兄、そして次男である忍の4人家族でした。東京都杉並区西荻窪の住宅街で暮らしていた幼少期、忍は極度の人見知りを克服させる目的で、3歳のときに劇団若草に入団します。そこで瞬く間に天性の演技力を開花させ、「天才子役」としてテレビドラマや映画に引っ張りだこの存在となりました。
しかし、家庭環境は子役としての華々しい成功とは正反対の修羅場へと変貌していきます。父親の作った負債が膨らむにつれ、西荻窪の自宅には暴力団関係者を含む強面の借金取りが昼夜を問わず押し寄せるようになりました。玄関のドアを激しく蹴破られ、怒号と罵声が響き渡る中、幼い坂上忍は息を潜めて恐怖に耐える日々を過ごしました。この壮絶な生い立ちが、彼の危機察知能力と冷静沈着な勝負勘を育てることになります。