1989年に放送を開始した番組は、タレントの三宅裕司が司会を務め、毎週土曜の深夜に全国の若者をテレビの前に釘付けにした。空前のイカ天ブームは単なる視聴率競争にとどまらず、空前の社会現象へと拡大していった。
毎週登場する個性あふれるバンドたちは、素人同然の存在から一夜にして全国区のスターへと押し上げられた。だが、その光の陰にはあまりにも過酷な試練が潜んでいた。メディアがもたらす爆発的な知名度と引き換えに、彼らは成熟する前に大衆の好奇の目に晒され、急ごしらえの評価によって翻弄されることとなったのだ。