長崎県の玄界灘に浮かぶ壱岐島。ここは、世界貿易機関(WTO)から地理的表示(GI)の指定を受ける「麦焼酎発祥の地」だ。500年以上の歴史を誇るこの島で、伝統を守りながらも革新を続けるのが、壱岐の蔵酒造である。彼らが手がける「村正」は、まさに島の歴史と情熱が凝縮された一本と言える。
島特有のミネラル豊富な地下水と、大麦2に対して米麹1という伝統的なブレンド比率。この絶妙なバランスが、独特の甘みと深みを生み出す。歴史の重みを感じさせつつも、現代の洗練された味わいに着地させる技術は、一朝一夕で真似できるものではない。