サービス離脱を後押しする大きな要因となっているのが、目玉となるオリジナル作品の配信サイクルだ。ヒーロー物の常識を打ち破り世界中で社会現象を巻き起こした『ザ・ボーイズ』や、破格の制作費が投入されたファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』といったメガヒット作は、新規会員を一気に引き込む原動力となってきた。
しかし、話題の海外ドラマシリーズが完結したり、シーズン間のインターバルが長期間に及んだりすると、視聴者の熱量は一気に冷めやすい。お目当ての作品を見終えた途端に、契約を維持する理由を見失い、解約ボタンを押す動きが加速する。強力なコンテンツこそがユーザーを呼び寄せる反面、作品の終了がそのまま離脱の引き金になるという二刃の剣を抱えている。