東京ディズニーシーの大規模拡張プロジェクトとして誕生したファンタジースプリングスや、東京ディズニーランドの美女と野獣をテーマにしたエリアの登場は、物販商品の世界観構築にも大きなパラダイムシフトをもたらした。従来のクラシックなキャラクター表現から一歩進み、各アトラクションの物語や世界観を深く反映した意匠が米菓のパッケージやフレーバーにも大胆に取り入れられている。
例えば、北欧の美しい自然や魔法の泉をモチーフにした幻想的なアートワークが施されたボックスには、ハーブやソルトを効かせた洗練された味わいの米菓がアソートされるなど、パーク体験の記憶を舌の上で呼び覚ます仕掛けが施されている。映画のワンシーンを思わせる重厚なブック型のパッケージや、アンティーク調の缶は、インテリアとしても飾っておきたくなる美しさを放つ。
新エリアのオープンに伴い、パーク内のフードスーベニアと連動した限定フレーバーの開発も加速した。物語の舞台となるヨーロッパの風土と、日本の伝統食である米菓が交差するユニークな試みは、単なるグッズの枠を超えたコンセプチュアルな体験価値をゲストに提供している。