背景にあるのは、単なる節約志向だけではありません。ここ数年で人々の健康意識は一段と高まり、添加物を極力排除した「無添加食品」へのこだわりが強まっています。市販の干物には保存料や酸化防止剤が使われていることもありますが、自宅で作れば原材料は魚と塩、そして水だけ。この圧倒的な安心感が、感度の高い主婦層や自炊派のビジネスパーソンを惹きつけています。
また、自分で作ったという体験そのものが、デジタル疲れした現代人の心を癒やすクリエイティブな趣味としても機能しています。ベランダで風に揺れるサバを眺める時間は、どこか懐かしく、豊かな気持ちにさせてくれるものです。