露骨な自慢よりもさらに厄介な現象が存在する。自虐や不満の衣をまとわせながら、実際には自身のステータスや優位性を誇示する「ハンブルブラギング」だ。
「今月も休みなしで働く羽目になったけれど、大型プロジェクトを任されたから文句は言えない」「自分のような未熟者が大きな賞をいただいてしまい恐縮しかない」といった投稿がその典型である。本人は謙虚に振る舞っているつもりかもしれないが、受け手はその底にある計算高い自負を瞬時に察知する。
社会心理学の研究によれば、人間はあからさまな自慢よりも、偽りの謙虚さに包まれたアピールに対してより強い不快感と不信感を抱く。ディストピアを描いた海外ドラマ『ブラック・ミラー』のエピソードのように、誰もがお互いの評価スコアを値踏みし合い、笑顔の裏で軽蔑を募らせる光景が現実のフィードで日々繰り返されているのだ。