売り場に一歩足を踏み入れると、まず耳を刺すのが威勢の良い掛け声だ。マイクを通さない生声が飛び交い、大振りの天然ブリや身の引き締まった鯛が、次々と客のカートへ吸い込まれていく。
「この魚、さっき市場から届いたばっかりやで!」。店員が大きな声を張り上げると、人垣が一気に膨らむ。パック詰めされた切り身が行儀よく並ぶ近代的なスーパーとは異なり、ここはまさに昭和の魚屋そのものの熱量だ。しかし、見過ごせないのはその価格設定である。近隣の有名量販店と比べても、3割から場合によっては半値近いプライスがつけられている。