純正医科大学附属病院を舞台に繰り広げられる研修医たちの群像劇は、リアリティと青春の煌めきを同居させていた。同期メンバーそれぞれが抱える事情やバックボーンが物語の随所に散りばめられ、相関図を立体的なものに仕立て上げている。
池田エライザが演じた曽根田みどりは、プライドが高く優秀でありながら、家庭の複雑な事情と自身のアイデンティティに人知れず苦悩する研修医。彼女の凛とした強さと時折見せる脆さは、物語に心地よい緊張感をもたらした。一方、矢本悠馬が扮する冴木裕也は、ムードメーカーでありながら父親が同病院の重鎮外科教授という重圧を背負う。軽妙なノリの裏にある焦燥感を巧みに演じ分け、若者特有の等身大の葛藤をリアルに浮き彫りにした。
さらに、濱津隆之演じる元サラリーマンの苦労人・牧村康雄や、堀未央奈演じる情報通の橘井貴衣、YU演じるクールな谷川聖人。異なる動機で医師を目指した個性的な面々が、医局のラウンジで愚痴をこぼし合い、互いの痛みを共有しながら結束を固めていく姿は、本作の大きな見どころとなった。