「籍を入れることにこだわらなくても、一緒にいられればいいじゃないか」。そう提案する男性が増えています。事実婚やパートナーシップ制度の認知が広まったことで、婚姻届を出さない関係性を肯定する風潮が生まれました。しかし、これは一見先進的でありながら、関係の維持を曖昧にする「逃げ道」として機能してしまう側面も否定できません。
女性側にとって、事実婚は必ずしも望む形とは限りません。特に税制面での優遇措置や、将来的な相続権、病気になった際の同意権など、法的な保護がない状態での共同生活には不安がつきまといます。「多様な選択肢」という美しい言葉の裏で、単なる責任回避に付き合わされているのではないかという疑念が、関係をギクシャクさせる原因になっています。