インフルエンザ後の長引く咳で医療機関を受診する場合、標榜科の選択が治療スピードを左右します。最優先で選ぶべきは「呼吸器内科」、近隣にない場合は一般内科やかかりつけ医を受診してください。鼻水や後鼻漏の関与が強い場合は耳鼻咽喉科も選択肢に入りますが、気管支や肺の精密検査を行うには呼吸器専門医が最適です。
以下の症状が1つでも該当する場合は、様子を見ることなく速やかに医療機関を受診してください。
・咳が3週間以上続いている、あるいは徐々に悪化している
・解熱後に再び37.5℃以上の熱が出てきた
・黄色・緑色の濁った痰が出る、または血痰が混じる
・息を吸うと胸が痛む、あるいは階段を上るだけで息苦しさを覚える
・夜間の咳込みで睡眠が連日妨げられている
・喘鳴(息を吐くときにヒューヒュー・ゼーゼーと音がする)がある
呼吸器内科では、胸部X線検査(レントゲン)やCT、呼気一酸化窒素(FeNO)検査、呼吸機能検査などを実施し、単なる感染後咳嗽なのか、咳喘息や肺炎なのかを正確に診断します。原因に応じた吸入ステロイド薬や気管支拡張薬の処方を受けることで、長期間苦しんでいた咳が数日で劇的に改善することも少なくありません。