人間の体温は24時間常に一定ではなく、体内時計(サーカディアンリズム)によって規則的に変動しています。通常、体温は早朝(午前4〜6時頃)に最も低く、夕方から夜(午後16〜19時頃)にかけて最も高くなる特徴を持っています。その変動幅は健康な成人でおよそ0.5℃から1.0℃以内です。つまり、朝に36.3℃だった人が夜に37.0℃前後になること自体は、生理学的に極めて自然な反応といえます。
しかし、問題となるのは「朝は平熱なのに、夜になると37.2℃〜37.8℃程度の微熱が出て激しいだるさを感じる」というパターンです。生体リズムによる自然な上昇であれば、自覚症状としての強い倦怠感や悪寒、頭痛などを伴うことはほとんどありません。「朝平熱・夜微熱・だるい」という三重苦が日常化している場合、生理的な体温変動の枠を超えて、体内のどこかで持続的な炎症や自律神経の失調が起きている警告と捉えるべきです。