ハードウェアとしての車両特徴以上に重要なのが、ステアリングを握る交通警察官の運転パターンだ。彼らは無駄な急加速や乱暴な車線変更を一切行わない。走行車線を一定の制限速度で整然と巡航し、追越車線を勢いよく走り抜ける車両を静かに待つ。
狙いを定めた瞬間、車線をスムーズに変更し、対象車両の斜め後方または真後ろの死角へと滑り込む。この「車群に溶け込みながら距離を詰める」技法こそ、プロの警察官ならではの挙動だ。交通安全の観点からも、周囲の車流と明らかに異なる整然としたペースで走るセダンが存在する場合、それは単なるマイペースな一般車ではなく、追尾計測を開始しようとしている警戒車両である可能性が高い。