忌野清志郎さんの本当の死因は「癌性リンパ管症」という病気でした。
「悪性リンパ種」でもなく「○○癌」でもない、ふだんあまり耳慣れない病名です。
一体どのような病気なのでしょうか。
死因:癌性リンパ管症
忌野清志郎さんは癌を罹患し、それがきっかけでこの病気を併発してしまったことが、直接の死因になります。
この病気は何らかの癌が進行した結果、リンパ管に癌細胞が入り込んで増殖してしまうものです。
この状態を「癌性リンパ管症」と呼びます。
そして、そのリンパ管に増殖した癌細胞がリンパ管を塞いでしまい肺に水が溜まるため、呼吸困難などが症状として現れます。
原因が進行した癌によるためのものなので根本的な治療法がなく、酸素吸入やモルヒネ剤など対処療法が中心となります。
またこの病気の恐ろしいところは、一度罹患するとその進行がとても早く急速に悪化してしまうところです。
肺に水が溜まると呼吸がしづらくなりとても苦しい思いをする上に、多くの人が数日以内に亡くなってしまうそうです。
忌野清志郎さんの最期も、相当苦しい思いをしたであろうことは想像できます。
原因:喉頭癌
2006年7月13日、忌野清志郎さんは自身が運営するウェブサイト「地味変」で喉頭癌を罹患していることを公表しました。
この喉頭癌が、亡くなった原因となった、癌細胞の増加による「癌性リンパ管症」を引き起こすことになったのです。
喉頭癌は咽頭(のど)にできる癌で、その部位を声帯より上にできる声門上癌、声帯にできる声門癌、声門より下にできる声門下癌と3ヶ所に分けられます。
初期症状としては、のどの違和感や声のかすれなど、風邪の症状にも似ています。
どの喉頭癌も早期であれば、切除手術と放射線治療などで根治が可能です。
切除部分も一部なので、発声も可能な上、目立った機能障害もないそうです。
しかし、ある程度進行してしまうと喉頭の全摘出手術になってしまうので、発声機能が失われてしまいます。
ヘビースモーカーが悪影響を及ぼしたか
調べによると喉頭癌患者の95%が喫煙習慣があったそうです。
さらに長年の喫煙習慣がこの病気に関わっている、ということが疫学的に証明されています。
忌野清志郎さんも1日30本以上は吸う、かなりのヘビースモーカーでした。
罹患する数年前から禁煙をしていたそうですが、やはり長年の喫煙には勝てなかったようです。
治療方法:抗癌剤治療&玄米菜食法
先ほども述べたように、喉頭癌の主な治療法は切除手術と放射線治療が一般的になっています。
しかし、忌野清志郎さんは、そのどちらも選びませんでした。
なぜなら忌野清志郎さんの場合、医師からは喉頭の一部切除ではなく全摘出手術を勧められたからです。
全摘となったら当然声帯もとることになり、もう声は出ません。
そうなったら忌野清志郎さんは、歌で世界へメッセージを送ることができなくなってしまいます。
そして、もう一つよく行われている放射線治療ですが、この治療法は胃に穴をあけて流動食を摂る食事方法になる可能性があります。
しかし胃に穴をあけてしまうと、唾液の分泌ができなくなり唄うことが難しくなってしまいます。
抗癌剤は喉への負担がかかりすぎます。
あくまで唄うことにこだわり続けた忌野清志郎さんは、この放射線治療と抗癌剤治療も断りました。
そして「KING OF ROCK」として、何よりROCKをファンへ届けることを大切にしていた忌野清志郎さんは、玄米菜食法という療法を選びました。
この食事法は肉や魚、乳製品などの動物性タンパク質を控え、玄米と野菜を中心とした食事を3食きちんと食べる、という方法です。
この食事療法は科学的に「癌に効く!」と証明されているわけではありません。
しかし玄米穀物や海藻類、野菜などには抗酸化作用が抗癌作用がある成分を多く含んでいると言われています。
きのこ類には免疫力を高める作用があり、癌細胞の増殖を防ぐそうです。
忌野清志郎さんはこの玄米菜食法で、癌と戦うことを選びました。
彼は最期までステージにあがることを諦めていなかったのです。
玄米菜食の一例です。
動物性タンパク質を使わなくても、こんなに美味しそうな食事が作れます。