彼らが鳴らす音楽は、一言で「ミクスチャー・ロック」と形容されることが多い。しかし、その中身はクラシック、ジャズ、ヒップホップ、R&B、そして歌謡曲の情緒が高度に交錯した極めて複雑で贅沢な構造を持っている。常田の構築する緻密なコード理論と変則的な展開に、新井と勢喜の強固なリズムセクションが生々しい肉体性を与え、常田と井口の対照的なツインボーカルがリスナーの琴線に突き刺さる。
伝統的な邦楽ロックの枠組みを根底から解体し、キャッチーでありながらも知性あふれるサウンドへと昇華させた手腕は、同業のミュージシャンやクリエイターからも絶賛を集めている。ジャンルという境界線そのものを無効化する試みこそが、彼らの真骨頂だ。