事故と並ぶもう一つの主因が、名古屋港を跨ぐ名港三大橋(名港東大橋・名港中央大橋・名港西大橋)、通称「名港トリトン」における強風通行止めです。海上数十メートルの高架橋梁部では、遮るもののない伊勢湾からの突風がダイレクトに吹き付けます。
NEXCO中日本の管理基準によると、風速による規制目安は以下のように明確に段階化されています。
十風速が15m/sに達すると「速度50km/h規制・二輪車通行止め」が発令され、20m/sまたは25m/s以上の突風が観測されると「全車両通行止め」という厳しい安全措置が講じられます。特にコンテナを積んでいない空荷のアルミバントラックや背の高いミニバン、軽ハイトワゴンは、風速15m/sを超えた時点で横転の危機に直面します。
ここで重要なのは、伊勢湾岸道の通行止め解除見込みをどう予測するかという点です。事故起因の遮断であれば、警察の実況見分とレッカー作業の進捗によりおおむね2時間〜3時間程度で目途が立ちますが、台風や発達した低気圧による強風規制の場合、気象台の風速推移グラフが下降局面に転じるまで解除は望めません。海上の強風は本州内陸部よりも2〜3時間長く吹き荒れる傾向があるため、気象レーダーで低気圧の抜け際を確認することが極めて確実な目安となります。