輸入食材や燃料費の高騰が外食産業を直撃するなか、港の食堂が見せる強さは圧倒的だ。中間マージンを極限まで削り、その日の水揚げを丸ごと買い取る「浜直(浜直接仕入れ)」の仕組みが、驚異的なコストパフォーマンスを可能にしている。
価格を抑えつつ、漁師には適切な対価を支払う。余計な輸送コストもかからず、フードロスも出ない。これぞまさに、地域内で資金と資源が循環する究極の持続可能モデルと言えるだろう。
消費者は安くて美味しい魚を食べられ、地域経済は潤う。シンプルな構造の中に、これからの日本が目指すべき経済のヒントが隠されている。