ネット上で「#7119は役に立たない」と酷評される背景には、利用者が抱く「行政の医療救護窓口」への期待と、実際の窓口が担う「受診相談トリアージ」という業務範囲のズレが存在します。救急安心センター事業は、医療過疎や救急車の逼迫を防ぐ目的で全国展開が進められていますが、利用者が求める「今すぐ診てくれる医師の手配」や「救急搬送の代行」を行う組織ではありません。
消防庁がまとめた救急安心センター事業の実績報告書を紐解くと、受電対応した案件のうち約8割が「自力受診の案内」や「自宅待機の助言」に分類されています。重症化リスクを恐れる患者側は「安心」を求めて電話をかけるものの、受話器越しに返ってくるのは「緊急性は低いとみられますが、気になるなら当番医へ連絡してください」という慎重かつ無難な返答にとどまるケースが少なくありません。この温度差こそが、悪評を生み出す根本的な温床です。
さらに批判に油を注いでいるのが「7119たらい回しの真相」とも呼ぶべき受入拒否の構図です。窓口から案内された夜間当番医に電話をかけても、「当直医の専門外」「ベッド満床」を理由に断られ、再び別の医療機関を探さざるを得なくなる事態が常態化しています。患者からすれば「紹介された病院に断られるなら、相談した意味がない」と憤るのも無理はありません。