撮影現場の熱気は凄まじかった。現在のような綿密なコンプライアンスなど存在しない時代、監督たちの要求は過激を極めた。寒風吹きすさぶ中での露出シーンや、体を張ったアクション撮影が日常茶飯事だったという。
関係者の回想によれば、現場での児島美ゆきは驚くほどプロフェッショナルだった。露出シーンの前でも決して取り乱さず、スタッフへの気配りを忘れなかった。周囲が求める「お色気の象徴」という記号を完璧に演じ切りながらも、自分自身の主体性を決して失わない強さを持っていた。
消費されるだけの偶像に留まらず、自らの肉体を表現の手段として使いこなした彼女のスタンスは、現代のタレントやモデルたちが見せるセルフプロデュースの先駆けとも言える。