フラッシュバックが長期化すると、交感神経が常に過緊張状態となり、不眠、慢性疲労、胃腸障害といった自律神経の乱れへの対処が急務となります。トラウマ治療は精神論ではなく、神経系の調整作業です。
【受診判断】心療内科・精神科の受診目安チェックリスト
以下の項目のうち、2つ以上が1か月以上続いている場合は、迷わず専門医の診察を受けることを推奨します。
- 週に複数回、意思と無関係に嫌な記憶が蘇り、動悸や過呼吸が起きる
- 記憶を想起させる場所や人を避けるあまり、通勤・通学・買い出しなどの日常生活に支障が出ている
- 夜間の悪夢が続き、中途覚醒や熟眠障害が慢性的になっている
- 感情の起伏が激しくなり、仕事や家庭内での対人関係を壊してしまう
- 離人感や記憶の空白など、解離のサインが現れている
【プロの結論】専門的ケアを受けるべき人とセルフケアを優先すべき人の基準
【専門医療機関・心理療法を即座に受けるべき人】
過去の出来事に対して強い自責の念があり、日常生活が破綻している方や、身体症状(パニック発作・不眠)を伴う方。特に長年の虐待や過酷なハラスメント経験がある場合は、自力解決を試みず、トラウマ専門外来での認知行動療法カウンセリングやEMDR心理療法を導入してください。
【まずは生活改善とセルフケアから進めるべき人】
日常生活は送れているものの、疲労時に時折昔の失敗を思い出して落ち込む程度の方。この段階であれば、十分な睡眠の確保、カフェインやアルコールの制限、日常的なグラウンディング習慣の導入によって自律神経を整えることで、自然な回復が期待できます。