「省みる」ことの重要性は、それを怠った際のリスクを考えるとより鮮明になる。自らを省みない人物や組織は、例外なく同じ過ちを繰り返すスパイラルに陥る。
ビジネスの現場では、失敗の原因をすべて「景気の悪化」や「部下の能力不足」に転嫁する上司が典型例だ。自己の判断を省みる視点が欠落しているため、他者からのフィードバックを受け入れられず、周囲からの信頼を急速に失っていく。
また、個人レベルでも自省の習慣がない人は、自己成長の機会を自ら放棄しているに等しい。一時のプライドを守るために事実から目を背け続けた結果、思考の更新が止まり、変化の激しい時代に取り残されるという深刻な事態を招くことになる。