鯰組とはどのような組織でしたか?
鯰組は1980年代にコー・岸本氏が設立した木造建築専門の職人集団です。設計から施工まで一貫して手掛け、伝統的な技法を用いた家づくりを行いました。2009年に法人化し、GOETHE社と提携して「普請道楽」プロジェクトを展開しましたが、2026年に登記を閉鎖しました。
普請道楽プロジェクトとは何ですか?
施主が職人と共に家づくりに参加する体験型プロジェクトです。施主自身が木材選びや加工作業に携わり、職人の技術を学びながら理想の住まいを作り上げる取り組みでした。家づくりを「楽しむ」ことを重視した、従来にない建築スタイルでした。
鯰組はなぜ注目されたのですか?
設計者と施工者が同一人物である点、伝統技法を現代建築に活かす技術力、そして京都古民家再生やドバイ茶室構築など挑戦的なプロジェクトが評価されました。効率優先の時代に、質と手仕事の価値を貫いた姿勢が、建築関係者や施主から支持されました。
2026年に登記閉鎖した理由は?
公式な理由は明らかにされていませんが、関係者の間では高齢化と後継者不足が主な要因と考えられています。日本の伝統建築業界全体が抱える課題の一つです。ただし、技術と思想は元鯰組の職人たちによって今も継承されています。
鯰組の技術は今も残っていますか?
はい。コー・岸本氏の下で学んだ職人たちは各地で活動を続けており、鯰組の技法と哲学を実践しています。また、普請道楽で家を建てた施主たちも、木造建築の魅力を広める役割を担っています。組織は閉鎖しましたが、その遺産は多くの現場で生き続けています。