かつて週刊誌やワイドショーを連日賑わせた、杏の実母による巨額調達トラブル。実母が設立した個人事務所を舞台に、宗教団体への多額の寄付や借入金が膨らみ、その総額は12億円とも報じられた。実母側が杏に対して「事務所からの独立は無効」として約12億円の補償を求める裁判を起こしたことは、世間に大きな衝撃を与えた。実の親から巨額の金銭を要求されるという悪夢のような状況に対し、杏が選んだのは「法廷での徹底抗戦」だった。
この裁判は最終的に和解が成立したとされているが、失われた信頼関係が元に戻ることはなかった。親子の情を人質に取られ、際限なく金を要求される泥沼から抜け出すため、彼女は法律という客観的なルールを用いて、実母との関係を完全に断ち切る道を選んだのだ。