本作の物語は、冴えない日常を送る人間の主人公のもとに、魔界から突然やってきた謎の悪魔「るる」が転がり込んでくるところから幕を開けます。一見すると王道の異種族同居コメディのように始まりますが、ページをめくるごとに不穏な影が差し込む巧みな構成が特徴です。
魔界の過酷な権力闘争から逃亡してきた「るる」の真の目的や、人間界に潜む悪魔崇拝組織の暗躍など、日常の裏側に潜む緊迫感が読者を引き込みます。軽妙なギャグと背筋が凍るようなサイコホラーの絶妙なバランスこそが、本作がカルト的な人気を獲得した最大の原動力です。