日本中のファンに激震が走ったのが、2017年5月の「東日本エリアにおける販売終了」のアナウンスでした。中部地方以東(福井県・岐阜県・三重県以東)での販売を取りやめ、現在は滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西の「西日本限定」で展開されています。
明治がこの苦渋の決断を下した東日本販売終了の最大の理由は、市場競争の激化に伴う大幅な売上減退と物流コスト構造にあります。
ピーク時の1990年代に約190億円規模を誇ったカールの売上高は、ポテトチップスをはじめとする多様なスナック菓子の台頭や、若年層のコーンスナック離れによって約60億円規模まで落ち込んでいました。さらにカールは独自のノンフライ製法による「ふんわりと膨らんだ形状」が命であるため、袋の中の空気含有量が多く、重量に対して容積が極めて大きい=輸送効率が悪いというスナック菓子特有の弱点を抱えていたのです。
全国5箇所にあった製造拠点を、子会社である「四国明治」(愛媛県松山市)の1工場のみへ集約し、ブランド存続を図るための合理的な戦略こそが、西日本限定化の真相でした。現在ラインナップは「チーズあじ」「うすあじ」の主力2種に厳選されています。