松方弘樹さんの名前を聞いて、後年の豪快な笑顔やバラエティ番組での親しみやすい姿、あるいは巨大マグロと格闘する姿を真っ先に思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、10代から20代前半にかけての若い頃の写真や映像を振り返ると、その息を呑むような美男子ぶりに誰もが息を呑みます。
切れ長の涼しげな瞳、スッと通った高い鼻筋、引き締まったフェイスラインは、現代のK-POPアイドルや若手トップ俳優にも引けを取らない完璧な黄金比を誇ります。単に整っているだけでなく、どこか陰影を帯びたニヒルな色気と、内に秘めた野性を感じさせる眼光が同居しており、画面越しでも観客を射すくめるような凄まじいオーラを放っていました。
1960年に映画『十七才の逆襲・暴力をぶっつぶせ』で鮮烈な主演デビューを飾った当時、東映が「大型新人」として総力を挙げて売り出したのも当然と言えます。甘いマスクでありながら男臭い骨太さを兼ね備えたビジュアルは、当時の映画ファンのみならず、現代の若い世代の心をも強烈に捉え直しています。