舞台、映画、ドラマ、さらには音楽や伝統工芸の探求に至るまで、多才な表現力で観客を魅了し続けた三浦春馬さん。大手芸能事務所アミューズの中核を担う俳優として、常に誠実さとストイックさを兼ね備えた姿勢で作品づくりに身を投じていた。その眩しいほどの才能と純粋さは、共演者やスタッフからも惜しみない敬愛を集めていた。
彼の情熱と圧倒的な演技力が凝縮された主演映画『天外者』は、幕末から明治初期を駆け抜けた実業家・五代友厚の激動の生涯を描いた傑作だ。スクリーン越しに伝わる力強い眼差し、魂を揺さぶる長台詞の迫力は、今観ても胸が熱くなる。自らの限界を定めず、役柄の芯まで入り込む彼の演技美学は、日本の映画界におけるひとつの到達点として後世に語り継がれている。