日本のAV業界は、流通・配信プラットフォームを握る巨大グループ傘下のメーカー群と、独立系として独自の立ち位置を築くインディーズメーカーに大別されます。作品のクオリティ、キャスティング力、映像美、企画の奇抜さなど、各社が明確なレーベルアイデンティティを打ち出しています。
市場シェアの大半を占める主要グループの系統を整理すると、以下の3大潮流が見えてきます。
第1に、業界最大の制作・流通網を誇るグループ(CA傘下各社など)に属する「MOODYZ(ムーディーズ)」「S1 NO.1 STYLE」「アイデアポケット」「Madonna(マドンナ)」などのトップブランド群です。圧倒的な制作予算とプロモーション力を背景に、業界のトレンドを牽引しています。
第2に、独自のメディアミックスや体験型エンタメを展開し、世間的な知名度も抜群の「ソフト・オン・デマンド(SOD)グループ」です。実験的なバラエティ企画やドキュメンタリータッチの作品で確固たるファン層を獲得しています。
第3に、単体専属に特化して高品質な映像美を追求する「PRESTIGE(プレステージ)」や、トップ女優の電撃移籍で話題を呼んだ「FALENO(ファレノ)」といった有力レーベルです。これらに加え、特定フェティシズムやニッチな設定に特化したインディーズレーベルが多数存在し、緻密な棲み分けが行われています。