高校卒業後、小田桐は単身渡米する。目指したのは、世界のトップミュージシャンが集うボストンの名門・バークリー音楽大学(Berklee College of Music)であった。
奨学金を獲得して同校に入学した彼は、ジャズ・パフォーマンス科にて世界最高峰の指導陣から直接薫陶を受ける。単なる演奏技術の向上にとどまらず、複雑なポリリズム、変拍子アプローチ、そして歴史的なジャズ・コンテクストの深い学びを深めた。在学中からその並外れた才能は際立っており、同校パーカッション部門から顕著な実績を称える賞を授与されている。
ボストンでの学びを終えた後、活動の舞台をニューヨークへと移す。本場のジャズクラブやセッション現場は甘くない。一瞬の妥協も許されない環境の中、現地のトッププレイヤーたちと鎬を削りながら、実戦を通じて独自のドラムスタイルを確固たるものに仕上げていった。