札幌のパン好きの間で「幻の角食パン」と称される逸品を買い求める人々が集中するおかめや工場直売所。2026年現在の最新事情を取材すると、昨今の原材料費高騰の波を跳ね返すような、驚くべきコストパフォーマンスが維持されていた。一般的な専門店であれば1本千円近くする大容量の角食パンが、ここでは驚くほどの格安価格で手に入る。その背景には、喫茶店やレストラン、ホテルといったプロ向けに毎日大量のパンを安定供給する業務用の生産ラインがある。
仲介業者を挟まず、工場直売の直販スタイルを貫くことで余計な流通コストや店舗装飾費を徹底的に削減。作り立てをその場で手渡す仕組みが、この規格外の安さを実現しているのだ。工場から溢れ出る香ばしい熱気とともに渡されるパンは、一度味わえばリピートせずにはいられない力強さを秘めている。