権力の階段を上り詰めた政治家を父に持つ子供たちは、しばしば「二世議員」として政界へ進むか、あるいは一切の表舞台から姿を消すかの二択を迫られることが多い。だが、山本有二氏の家庭で育った彼女が選んだ道は、そのどちらでもなかった。
自由民主党のベテラン議員として数々の重要ポストを歴任し、党内でも独自の存在感を放ってきた父親の背中を見つめながら、彼女は幼少期から政治の表と裏を間近で目撃してきた。選挙事務所に飛び交う怒号、深夜まで続く電話、そしてテレビのニュースでは報じられない政治家たちの葛藤。そうした過酷な現場で培われた鋭い観察眼が、現在の彼女のユニークな活動の原動力になっている。