セーリングの成否を分ける最大の要素が「風」です。和邇エリアの風向・風速には、比良山地と巨大な琵琶湖の水温差によって生じる規則正しいパターンが見られます。
春から秋にかけての晴天時には、日中の気温上昇に伴って湖面から陸へ、あるいは湖上を縦断するように吹く安定したサーマルウィンド(湖風)が発達します。午前中は穏やかで初心者向けの微風〜軽風(風速2〜4m/s前後)となり、午後にかけて風速5〜8m/s程度のセーリングに最も適した絶好の風が吹き抜けるのが典型的なサイクルです。
一方で、天候急変時には比良山地側から吹き下ろす強烈な突風「比良おろし」への警戒が欠かせません。特に春先の「比良八講荒れ」をはじめ、西高東低の気圧配置や雷雲接近時は突発的に15m/sを超えるブローが入るケースもあります。セーリングに出る際は、現地の最新気象レーダーと風向・風速計のチェックが安全確保の鉄則です。