はじ風の発生には、主に二つの気象条件が関わっています。一つ目は、寒冷前線の通過です。暖かく湿った空気と冷たく乾いた空気がぶつかると、前線付近で激しい上昇気流が発生します。この上昇気流が、上空の強い風を地表に引きずり降ろすことで、突風が生まれます。二つ目は、低気圧の発達です。特に日本海で低気圧が急速に発達する「爆弾低気圧」のケースでは、周辺の気圧差が極端に大きくなり、はじ風が発生しやすくなります。
気象予報士の山田太郎氏(仮名)は、次のように説明します。「はじ風は、単なる強風とは異なります。その最大の特徴は、予測が難しいことです。レーダーや気象衛星の画像で前線の位置は把握できますが、いつ、どこで、どの程度の強さの突風が吹くかは、直前までわかりません。これが、はじ風の危険性を高めている要因です。」