ピザという身近なファストフードがアート作品として昇華された歴史は深い。かつてアンディ・ウォーホルをはじめとする巨匠たちが牽引したポップアートのムーブメントにおいて、日常的な食文化は現代社会の消費主義を象徴する重要なモチーフとして描き出された。
80年代以降、漫画家のケビン・イーストマンらが生み出した『ミュータント・タートルズ』は、ピザを単なる食べ物からポップカルチャーのアジト的シンボルへと昇華させた。作中でキャラクターたちが熱狂的に頬張るビジュアルは、全世界の若者文化に強烈なインパクトを与え、イラスト表現における象徴的なスタイルを決定づけたのだ。