本作のクオリティを底上げしたのが、実力派キャスト陣による凄まじい演技の応酬です。巨大財閥JKグループを取り巻く複雑な人間関係と愛憎の構図は、視聴者を物語の深淵へと引きずり込みました。
孤児院出身のスター検事から弁護士へと転身する主人公ハン・ジフンを演じたチソンは、知的で鋭敏な眼差しと、自らを救ってくれた女性への盲目的な忠誠心を完璧に表現。少年のような純粋さと冷徹な策士の顔を使い分け、役者としての新境地を切り拓きました。
そして、JKグループ内で人間以下の扱いを受け「K」と呼ばれていた次男の嫁キム・インスクを演じたのがヨム・ジョンアです。侮蔑に耐え忍ぶ哀愁から、一族を掌握すべく冷酷な怪物へと変貌していくグラデーションは圧巻のひと言。さらに、一族の絶対君主として君臨する義母コン・スノ会長役の故キム・ヨンエとの直接対決シーンは、息を呑むほどの緊張感を生み出しました。