大晦日のテレビ編成における絶対的な太陽として君臨し続けるNHK紅白歌合戦。番組の成否を分ける紅白歌合戦出演順は、視聴率のグラフと完全に連動しています。
前半(第1部:19:20~20:55)は、ストリーミングチャートを賑わせた新進気鋭のネット発アーティストや、アニメ主題歌で世界的人気を得たグループが集中投下されます。これは夕食時にリモコンの主導権を握る若年層や子ども世代をテレビ画面に釘付けにする意図的な布陣です。
ニュース中断を挟んだ後半(第2部:21:00~23:45)からは、一転して重厚なボーカリストや国民的アイドルグループ、さらには昭和・平成のレジェンド歌手が続々と登場します。特に22時台後半に配置される「特別企画枠」は、各メディアが直前までスクープ合戦を繰り広げる最大のブラックボックスです。
チーフプロデューサー経験者が過去の手記で「紅白のタイムテーブルは、民放がCMに入るタイミングの視聴者の指の動きまで想定して組まれる」と語っている通り、後半の大トリに向けた展開は、演出のテンポを含めて極めてスリリングに計算されています。