下積みの苦闘を経てSixTONESとして再結集を果たした彼らは、所属レーベルであるソニー・ミュージックレーベルズとともに、これまでのアイドルの既成概念を覆すサウンドを構築していく。その中核を担ったのが、田中の低音ハスキーボイスから放たれる高速ラップだ。J-POPのキャッチーなメロディラインを損なうことなく、本場のヒップホップさながらのグルーヴを楽曲に注入する技術は、長年の鍛錬によって磨き上げられたものに他ならない。
リリックの端々に滲む反骨心と、刹那的な美しさ。ステージ上でマイクを握る彼の佇まいには、単なる歌唱パートの枠を超えた、言葉を届ける表現者としてのプライドが宿る。荒削りだった初期のフロウから、変幻自在にビートを乗りこなす現在の洗練されたスタイルに至るまで、その進化のスピードは留まることを知らない。