『レスラー』での復活劇を受け、ハリウッドのメジャー制作陣が放ってはおかなかった。彼は大ヒット超大作アクション映画『アイアンマン2』で、悪役ウィップラッシュ(アンソニー・ヴァンコ)役に抜擢される。ロシアン・マフィアの過去を持つ緻密な役作りを行い、刑務所を実際に訪問するなど徹底した準備をして撮影に挑んだ。
だが、完成した作品に対する彼の不満は爆発する。「スタジオ側がキャラクターの人間性をカットし、単純な二次元の悪役に仕立て上げた」と、メディアのインタビューで激しい怒りを露わにした。興行的な成功や巨大資本のロジックよりも、役のソウル(魂)を重んじる彼の頑固さは、まさに異端児たる所以だ。