加熱時の不快な臭気を抑え、納豆の旨味だけを引き出すためには、調理前の「下準備」と「組み合わせ」が成否を分けます。
最も効果的なのは、油分と酸味による臭気マスキングです。マヨネーズに含まれる植物油や卵黄、酢は、納豆のイソ吉草酸やアンモニア臭を包み込んで揮発を防ぐ強力なシールドとして機能します。納豆をパンに乗せる前にマヨネーズを小さじ1ほど混ぜ合わせるだけで、加熱時の特有の臭いが驚くほど穏やかになります。
また、味付けには通常の醤油よりも「めんつゆ」の活用が適しています。めんつゆに含まれる出汁の旨味成分(イノシン酸・グルタミン酸)とみりんの甘みが、納豆の苦味や角のある発酵臭をまろやかに包み込み、パンの小麦の香りと綺麗に調和させます。
さらに、薬味の力を借りるのも鉄則です。長ネギの小口切り、おろし生姜、練りマスタード、黒胡椒、ごま油をほんの少量加えることで、気になる臭気をスパイシーな芳香へと変換できます。