「世紀末(せいきまつ)」の辞書的な定義は、ある世紀の最後の10年間、または最後の数年間を指します。西暦でいえば1890年代(19世紀末)や1990年代(20世紀末)がこれに該当します。暦の上では単なる年月の節目であり、本来はそこに「荒廃」や「暴力」といったネガティブな意味合いは含まれていません。
よく混同される概念に「ミレニアム(千年紀)」があります。世紀末とミレニアムの違いを比較すると、人々の心理的な受け止め方に明確なコントラストが存在することが分かります。
2000年を迎える際に世界中で盛り上がった「ミレニアム」は、新しい千年の幕開けを祝う祝祭感や未来への希望を強く帯びていました。対して「世紀末」は、1つの時代が終わりを迎えることへの倦怠感、未知の時代に対する漠然とした不安、すなわち「終末感」を伴って語られる傾向が強いのが特徴です。