ブーム再燃の決定打となったのは、今春開催された全国ツアーのアンコールステージだった。スポットライトを浴びた彼女が頭に配していたのは、ナチュラルな麦わら素材に太めのブラックリボンが施された洗練されたカンカン帽。イントロが流れた瞬間、超満員の会場からは悲鳴に近い歓声が上がった。
ステージ衣装を手掛けたスタイリストによれば、あの帽子は特注品ではなく、日常使いできるヴィンテージアイテムをベースにミリ単位でツバの長さと角度を調整したものだという。手の届きそうなリアルクローズでありながら、圧倒的に華やか。この絶妙なリアルとファンタジーの境目こそ、彼女が長年愛され続ける最大の理由と言える。