山田の手腕は、国内のスタジオシステムそのもののあり方にも変革を迫っている。かつて老舗の大手映画会社である東映で培われたダイナミックな大衆娯楽の作法と、世界的な評価を確立しているプロダクション・アイジーが誇る圧倒的な作画密度・デジタル技術。これら異なるDNAが、彼の旗振りのもとで奇跡的な融合を果たしつつある。
保守的な縄張り争いが根強く残る映像制作業界において、スタジオの垣根を越えたクリエイティブ連合を組織することは容易ではない。しかし山田は、自らのビジョンに共鳴するトップクリエイターたちを直接口説き落とし、前例のないハイブリッド制作体制を築き上げた。この越境的なコラボレーションは、閉塞気味だった業界の制作現場に新風を吹き込んでいる。