Q1:頬骨の下にしこりがあり、押すとコリコリして痛みます。これは何ですか?
A1:皮膚のすぐ下にできる粉瘤(皮脂や角質がたまった袋状の良性腫瘍)が細菌感染を起こしている可能性や、リンパ節の腫脹、耳下腺前葉の炎症・腫瘍、あるいは骨そのものに発生した骨腫や嚢胞などが考えられます。指で強くつまんだり潰そうとしたりせず、形成外科、皮膚科、または頭頸部外科を掲げる耳鼻咽喉科で触診と超音波(エコー)検査を受けてください。
Q2:片側の頬骨の痛みと一緒に、こめかみや後頭部の頭痛が起きています。危険な状態ですか?
A2:上顎洞炎の炎症が蝶形骨洞など奥の副鼻腔にまで広がっている場合や、咬筋の過度な緊張が側頭筋に波及して緊張型頭痛を併発しているケースが考えられます。ただし、突然の激しい頭痛、発熱、首の後ろのこわばり、視覚異常(物が二重に見える)を伴う場合は、海綿静脈洞血栓症などの中枢神経系合併症の危険もゼロではありません。速やかに脳神経外科または救急指定病院を受診してください。
Q3:痛みを和らげるため、受診までの間に自宅でできる応急処置はありますか?
A3:拍動痛や熱感がある場合(急性炎症や副鼻腔炎の疑い)は、冷たいタオルなどで患部を軽く冷やすと痛みが一時的に和らぎます。逆に筋肉のコリ(咬筋疲労)による鈍痛であれば、蒸しタオルで温めるのが有効です。どちらか判別がつかない場合は、揉んだり押したりする物理的刺激を完全に避け、市販のアセトアミノフェンやロキソプロフェン等の消炎鎮痛剤を対症療法として服用し、安静を保ったうえで速やかに医療機関を受診してください。
Q4:耳鼻咽喉科と歯科、どちらを先に受診すべきか判断がつきません。
A4:鼻水(特に黄色や緑色の粘稠なもの)、鼻づまり、嗅覚の異常がある場合は「耳鼻咽喉科」を、過去に神経を抜いた奥歯がある、硬いものを噛むと響く、歯茎に違和感がある場合は「歯科口腔外科」を優先してください。どちらの症状も明確でない場合は、まず頭頸部領域を内視鏡やCTで包括的に観察できる耳鼻咽喉科を受診し、副鼻腔内に病変がないか確認してもらうのがスムーズです。