ミャンマーの朝は、湯気立つスープの香りとともに明ける。国民的ソウルフード「モヒンガー」だ。ナマズや白身魚をほぐし、バナナの幹、ヒヨコ豆の粉、レモングラスやニンニクとともにじっくり煮込んだ米粉麺スープである。
東京・高田馬場や渋谷の専門店では、このモヒンガーを現代風にアップデートした一杯が人気を集めている。濃厚な魚介の出汁は、どこか日本の「あら汁」や「煮干しラーメン」を連想させる。サクサクの豆揚げ(ペーチョー)やゆで卵をトッピングし、自家製チリペッパーとライムを絞れば、一口ごとに味が変化する。今や朝活スープとしての需要も急増中だ。