現代社会特有の問題も浮上している。1日の大半をスマートフォンやPCの画面を見つめて過ごす現代人は、圧倒的に表情筋を動かす機会を失っている。無表情でブルーライトを浴び続ける生活は、顔全体の筋肉を弛緩させ、冷淡で感情の読み取りにくい「テック・フェイス」を作り出す。
リアルな対話が減ることで、他者の感情を読み取る能力だけでなく、自身の感情を顔で表現する能力も退化していく。SNS上でどれほど過激な言葉を交わしていても、現実の顔は無表情のまま。このギャップが、現代人のコミュニケーションにおける孤独感を深める一因になっているのではないか、と社会心理学者らは指摘する。