株式投資の初心者が最もつまずきやすく、思わぬ損失を招く原因になりやすいのが「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」の選択ミスです。
指値注文とは、「1株=2,500円以下で買いたい」というように、自分が希望する購入上限価格を指定して発注する方法です。指定した価格以下にならない限り約定しないため、予算オーバーの高値で買わされる心配がありません。一方で、株価が指定価格まで下がらなければ注文が成立しない(約定しない)リスクを抱えます。
対する成行注文は、価格を指定せず「いくらでもいいから今すぐ買いたい」という意思表示をする発注方法です。市場に売り注文が存在すれば即座に取引が成立するスピード感が強みですが、相場急変時や取引開始直後(寄付き)には、直前の気配値から大きく離れた想定外の高値で約定してしまう危険性(スリッページ)が潜んでいます。
実務上の鉄則として、値動きが安定している大型株を即座に手に入れたい場合を除き、初心者はまず指値注文をベースに取引を組み立てるのが賢明です。特に出来高(取引量)が少ない銘柄や、好決算発表直後で株価が乱高下している局面では、成行注文を避けることで不測の損失を確実に防ぐことができます。