「地ならし」という壊滅的な兵器を発動するには、厳密かつ極めて限定的な条件をクリアする必要があった。絶対的な鍵となるのは、すべての巨人を統括する「始祖の巨人」の力と、フリッツ王家の血を引く巨人との接触である。
エレン・イェーガー自身は王家の血を引いていない。そのため、異母兄であり王家の血を引くジーク・イェーガー(獣の巨人)との接触が不可欠であった。しかし、ジークの真の企みはエルディア人の生殖能力を奪う「安楽死計画」にあった。二人が「道」と呼ばれる精神空間で対峙した際、エレンは王家の血に縛られていた始祖のユミルに対し、僕ではなくひとりの人間として己の意思で選ぶよう訴えかける。その叫びが2000年もの間、王家に奴隷として仕え続けてきたユミルの魂を揺さぶり、地ならしの封印はついに解き放たれたのだ。