創作活動と並行して、江藤が情熱を注いでいるのが「金継ぎ(きんつぎ)」の普及活動だ。割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、金などの粉で装飾して修復する日本の伝統技法である。
江藤が主宰する金継ぎ教室には、なんと年間2,200人を超える受講生が訪れる。これほどの規模で金継ぎを教える工芸家は全国的にも極めて珍しい。
- 物を大切にする心の再発見: 単に直すだけでなく、傷跡を美へと昇華させる精神性を伝える。
- 本物の漆へのこだわり: 簡易的な樹脂塗料ではなく、天然の本漆を用いた本格的な技術を教授。
- 身近なコミュニティづくり: 姫路の工房を中心に、初心者でも安心して学べる環境を整備。
大量生産・大量消費の時代において、思い出の詰まった器を自らの手で直す体験は、現代人の心に強く響いている。江藤の金継ぎ教室は、伝統工芸と現代の生活者の接点を作り出す重要なプラットフォームとして機能している。